サッカーにおけるトップ下とはフォーメーションの中で真ん中中央に位置するポジションであり、最も前にいるフォワードのすぐ後ろにいることからトップ下やオフェンシブハーフと呼ばれます。かつてのサッカーにおける花形のポジションであり、日本を代表する選手が次々とこの役割を担っていました。そんなトップ下のポジションが存在しないフォーメーションが登場しています。
トップ下のポジションがあるフォーメーションにおいてはその前にだいたい2人以上のフォワードがいて、そこに絶妙なスルーパスを出すというのが定番でした。一方でトップ下のいないフォーメーションの場合はセンターフォワードを含めた3人の選手がフォワードを務めたり、フォワードが1人の代わりにミッドフィールダーの選手が全体的に前よりのポジションを取ったりしています。
それぞれの選手がフレキシブルに対応することで実質的にはトップ下の役割も担うことになります。特定の選手が特定の場所にい続けると相手からすると守りやすいという問題があります。一方でトップ下の選手をおかず、状況に合わせてさまざまな選手がトップ下に近い役割を果たすようになるとディフェンスしにくくなります。また、トップ下の選手はチームの中心選手であることが多く、少し調子が悪い程度では交代しづらいとされていました。最近のフォーメーションでは特定の選手に役割が偏りにくくなっているので、調子に合わせて柔軟に選手交代が可能です。